ジャンプを読んで育った私。
いまだに『技』とか『作戦』とかいうワードにときめきます。
『究極奥義』なんて聞くと最高に胸が高鳴ります。
このカテゴリー、『ジャンプ好きガイドの推理』ではそんな私目線でのガイドをお届けします。
アプローチ
京都駅から烏丸通りを北へ。
京都タワーを通りすぎ、七条通りを越えると
見えてくるのが
京都タワーと同じく京都に到着した人を歓迎するかのような、
東本願寺御影堂門
東本願寺御影堂門(ひがしほんがんじごえいどうもん)
日本最大級高さ25m級の楼門。豪華な装飾が圧倒的な雰囲気を作り出しています。
実は御影堂門の少し手前、同じ通り沿いに阿弥陀堂門もあります。
こちらも立派な門なのですが、
車で移動する場合などは特にほとんどの人が気づきません。
御影堂門の存在感に気を取られるからです。
ジャンプ好きのセンサーが反応。
これは『おひがしさん(東本願寺)』の作戦です。
おひがしさんの作戦
御影堂門の奥には浄土真宗の開祖『親鸞』が、
阿弥陀堂門の奥には本尊『阿弥陀如来』がいます。
浄土真宗では、もちろん本尊もたいせつにしていますが、本尊よりもさらに『親鸞』をたいせつにします。
道行く人にも『親鸞』に一目置いてほしいんです。その気持ちを御影堂門の存在感を演出することによって表しています。
そしてこの、道行く人を御影堂門で『びっくりさせる作戦』は現代の脳科学の目線で見ても理にかなっています。人の脳の本能部分はびっくりさせられると一目置くようにできているそうです。
『びっくりさせる作戦』というと名前はアホみたいです。が、効果は大きく、現代の国家間の外交でも使われるテクニック。本能部分に働きかけるので、意識部分で「これは作戦だ」とわかっていても効果があります。軍事パレードを対外的に見せる国もこの作戦を使っていますし、もっと単純に、外交官をもてなす迎賓館の目的もこの作戦です。
東本願寺が敵ならこの作戦に引っかかってはいけませんが東本願寺は敵ではありません。観光客の味方ですので、よかったら、御影堂門を通り過ぎる時、その先にいる『親鸞』に思いをはせてみてはいかがでしょうか。
親鸞は『信じ切りの技』を使って一般の人までをも『悟り』に導こうとした日本仏教の歴史を面白くしてくれた人です。詳しくはまた別の機会に・・・。